トップページヘ
病気のお話

下肢静脈瘤

ヒトは血管から老いる

専門外来のご案内
 老化の恐ろしさは、自覚症状がないままに進行するところにあります。一般的には、見た目の若さばかりに関心が集まりがちですが、本当の若さと美しさを手に入れるためには体の中こそが大事です。「ヒトは血管から老いる」といわれるように、血管は体の中で非常に老化の影響を受けやすい部位と考えられます。

 血管は大きく二つに分類され、心臓から遠ざかる方向に血液を運ぶ血管を動脈、心臓へ血液を運ぶ血管を静脈といいます。最近では血管年齢が注目されており、当院でも実際に患者さんからお問い合わせをいただくことがあります。血管年齢とは動脈が実年齢よりどれだけ老化しているのかを示す指標であり、自分の血管年齢を知ることは、命にかかわる大病(心筋梗塞や脳梗塞など)を防ぐうえで極めて重要です。

 一方で、血管は血管でも静脈は特に忘れられがちです。といいますのは動脈が詰まってしまうと即、死につながりますが、静脈はそれ程のダイナミックな変化は多くはありません。しかし静脈疾患は、患者さんの日常生活における QOL(Quality of Life:生活の質)を著しく阻害します。その中でも私が専門としている下肢静脈瘤について、今回はご紹介させていただきます。

側枝静脈瘤
側枝静脈瘤
網目状静脈瘤
網目状静脈瘤
クモの巣状静脈瘤
クモの巣状静脈瘤

※写真をクリックで拡大

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)とは

 下肢(ふくらはぎ、すねなど)に、写真のような血管がボコボコ膨れていたり、浮き出て見えるようなことはありませんか? これを下肢静脈瘤とよびます。下肢静脈瘤は、血液の逆流を防ぐ静脈の弁が正しく閉じなくなり、血流が逆流することによっておこる病気です。

 下肢静脈瘤は男性より女性に多く、特に妊娠・出産をきっかけに発病することが多いといわれています。また長時間立ったままの仕事に従事する方や、肥満・高血圧・糖尿病の方なども注意が必要です。静脈には図のような弁があり、その弁が正常に働かなくなると血流は逆流し、足の下のほうに血液が溜まり、その結果静脈は膨れて静脈瘤が出来てきます。

 下肢静脈瘤の種類は大別して4つに分けられます。重症度の高いほうから、伏在静脈瘤・側枝静脈瘤・網目状静脈瘤・クモの巣状静脈瘤です。視診、触診により診断し、さらに精密検査としては非侵襲的検査(痛くない検査:超音波検査など)を施行します。

治療には、症状や患者さんの希望によって、様々な方法があります。

1.弾性ストッキング
 医療用弾性ストッキングで、足に適度な圧力を与えて余分な血液が溜まることを予防し、足の深部にある静脈への流れを助けます。医療用弾性ストッキングは症状によってサイズや仕様を選びます。

2.硬化療法
 静脈に血管を固める薬(硬化剤)を注入し、弾性包帯で圧迫して血管をつぶしてしまう治療法です。1回の施行時間が15分程度で原則的に入院の必要はありません。

3.手術治療
 下肢静脈瘤の根治的な治療法として古くから行われている手術で、弁不全を起こしている静脈を引き抜いてしまう方法です。足の付け根や膝など、皮膚を数センチメートル位切開し、静脈を引き抜きます。通常は下半身麻酔で行い、5日から1週間の入院となります。

あなたの足は大丈夫?

簡単な下肢静脈瘤の自己診断法です。もし気になることがあれば、ご相談下さい。
・足の血管がこぶのようにみえる。
・足の血管の一部が青紫色になって、もりあがっている。
・足のむくみやだるさがある。
・時々痛みを感じることがある。
・就寝中に足がつることがある。
・足にかゆみがあり、治りにくい。
・湿疹ができる。

※血管外来受診ご希望の方は、予約をお取りの上ご来院下さい。
※診療日時につきましては、血管外来のページをご覧ください。

⇒ 血管外来の情報を見る

サイトマップ個人情報保護方針
特定医療法人社団松愛会 松田病院 〒432-8061静岡県浜松市西区入野町753  Copyright© Matsuda Hospital, All Rights Reserved.