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2016年04月19日

松田病院の特徴 シリーズ 1

オンコロジーとは

腫瘍学と訳されています。簡単に言えば。「‘がん‘について多角的に研究する学問ということでしょうか。
一般病院では、‘がん’診療がオンコロジーの一翼を担い、当院では胃癌、大腸癌が主なオンコロジーの対象疾患です。一般病院では診断、治療、精神的なケアが行われ、治療には手術、放射線治療、薬物治療などがあります。研究機関では腫瘍の遺伝子解析をはじめ、‘がん’を用いた種々の研究が行われ、新薬の開発や新たな治療が模索されています。

メリットは?

当院では今のところ“可視化”です。
いわゆる“赤ひげ”の時代と違い、‘がん’診療においても一人の患者さんに対して一人の医師が全てを対応するという時代ではなくなってきています。チーム医療では、患者さん自身にも医療に参加していただき、全ての医療職がそれぞれの専門性を発揮することで、より質の高い医療を目指しています。つまり、医師がトップに立って医師以外のスタッフに指示して、医師が考案・計画した医療を患者さんに提供する(トップダウンと言います)のではなく、患者の求めているものを医療スタッフが理解し、エビデンスに基づいた医療を多角的に取り入れて作り上げていくといった感じでしょうか。各専門職とは、当院では医師、看護師、薬剤師、栄養士、事務職などですが、施設によっては、臨床心理療法士、理学療法士、歯科衛生士なども重要な役割を担うことがあります。

松田病院のオンコロジーグループ

さて、松田病院の現状ですが、松田病院にもオンコロジーグループがあります。院内のスタッフの理解は上記と少しずれているようで、胃癌や大腸癌の手術と抗癌剤治療をするグループと理解されているようです。しかし、月2回のオンコロジーカンファレンスと緩和ケアーカンファレンスを行うことで患者情報をスタッフ間で共有することができます。つまり、医療スタッフが集まるカンファレンスの場で、従来は見えづらかった医師の考えていることを知り、患者の抱えている問題を察知したスタッフがその内容を医師や他のスタッフに伝えられるようになったということです。オンコロジーグループができ、カンファレンスの場ができたことで、少しは診療の可視化ができたかと思っています(現状は医師主導が続いていますから、まだまだチームと言える現状ではありませんが)。
昨年、日本はラグビーのワールドカップで活躍し、多くの人が感動されたと思います。あれがひとつの理想的なチームではないでしょうか。15人の選手がひとつの目標に向かって有機的に動いた結果得られた大きな満足感です(実際には15人のほかに、サブの選手、選手を支えるさらに多くのスタッフ、さらにチームを応援する観客も含まれるかもしれません)。たとえば、有能な選手が15人いても、各個人が自分の好きなようにプレーをしていれば、たぶん勝利も得られないし、多くの人を魅了した戦いにはならなかったと思います。ラグビーでいう15人が医療チームでいえば専門職であり、チームの目標は患者さんの期待する何かです(患者さんによって違いますので)。医療スタッフの誰かが満足することが目標であれば、本来の目標は達成されたことにはならないでしょう。
理想のチーム医療を実践していくためには、患者さんを中心においた各専門職の間でディスカッションの場が病気の節目(フェーズ)ごとに必要となります。そして、議論を尽くして出した答えを勇気をもって実施していくことです。もちろん振り返りも大事です。チーム医療の時代になっても、“熟慮”、“断行”“反省”というスタンスは変わらないと思います。理想と現実にはギャップもありますが、少しでも理想的な医療が実践できるように、さらに病院全体で取り組んでいければと考えています。 (文責 田中壮一)

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