ごあいさつ

アイコン創立者 前院長 松田保秀の思い

院長 松田聡

当院は胃腸肛門病の専門施設です。特に大腸肛門病を中心に消化器疾患を幅広く診療しており、いわば大腸肛門病センターとしての機能を果たしています。
当院の診療内容に関してその特徴と専門性をご紹介いたします。

当院は2015年4月から、病院リニューアルの一環として78床の許可病床の中で60床を稼働し、空いた病棟スペースを手狭になった外来施設の拡充に当てて、患者さんの満足度を高める幅広い診療体制といたしました。
患者さんの多くは胃腸・肛門疾患で静岡県内はもとより、全国各地から来院され厚い信頼をいただいております。

診療の柱は胃腸疾患、肛門病、大腸がん・大腸ポリープ、炎症性腸疾患(IBD=潰瘍性大腸炎、クローン病)、各種ヘルニア、便秘症・排便障害です。そのほか内科、泌尿器科、血管外科などの専門外来、そして大腸癌検診、ピロリ検診、消化器ドックなどです。

当院の専門病院としての主な年間実績は、大腸内視鏡検査5500件、上部内視鏡検査4500件と内視鏡検査が1万件を優に超えています。また手術数では肛門疾患が年間1400件、大腸癌が110件、鼠径ヘルニア・腹壁ヘルニア200件と多彩で、経験と科学的根拠(エビデンス)に基づいた診療を実践しております。さらに若い世代に多い潰瘍性大腸炎180名、クローン病100名の診療を行なっていること、乳幼児を含む全年齢層の便秘患者が集中していることは専門施設の証拠の1つと言えます。

近年日本人の病気は地球規模での拡がりを見せており、当院の診療の中心となっている大腸癌はまさに西洋人と同じパターンで増加し、今後の更なる急増が危惧されています。西洋諸外国ではがん一般が減少傾向を示す中、日本でのがん死亡数が増加しているのは、検診受診率が30%と極めて低いことが原因だと言われています。同時に超高齢化社会の日本において、便失禁、排便障害、直腸脱、直腸瘤などが女性に多く見られますが、 80歳以上の男性では女性以上に便秘・排便障害が急増していることは世界的傾向として注目すべきことです。

ところで、長期間患い潜在患者の多かった肛門疾患は軽症化が進み、治療法も痔核に対する注射療法のように、日帰りまたは短期入院、簡便な治療法で安価で、結果が良く、社会復帰が早いという極めて多様化・低侵襲化されてきました。今日、当院では患者さんと医療側とで相談しながら治療法や入院期間を相談するという、患者さん中心の医療が実現しております。

最近の新しい医療技術として、大きく開腹しないで内視鏡的に胃や大腸の早期がんを切除する「粘膜下層剥離術(ESD)」という特殊な技術が先進医療として導入されました。当院は静岡県で第1号の許可をいただき症例を重ねてきました。そして2012年4月から保険診療が許可され一般診療として普及し始めています。もう一つ、便漏れ患者さんに対する「仙骨神経刺激療法」が先日マスコミで紹介されましたが、当院ではこの2015年3月に第1例が施行され、患者さんの満足を得ることができました。

日々多忙で休みが取れないお勤めの人、体が不自由とか交通の便が悪いなどで医療機関に空かれない高齢者の中に、思いがけない病気が潜んでいるかもしれません。常日頃検診を受けていただくことは大切なことですが、[痔][血便][便通異常][腹痛]など不快な症状や[便潜血陽性][検診異常]などがありましたら,お気軽にお早めに診察を受けられることをお勧めします。

当院の職員は全身全霊で[奉仕の心と高い技術]をモットーに、患者さんに満足いただける施設として誇りを持って努力を重ねて参ります。

胃腸・肛門外科 受付時間

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11:30
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