放射線検査

アイコン放射線検査

CT Colonography(CT-C)

当院では平成18年3月より導入し、近年では年間約1000件程度実施しております。静岡県内では最も多く、全国的にも上位の検査数となっております。また、平成27年11月より80列MDCTを導入し、より早くより低被ばくでの検査が可能となりました。
多くの経験と最新機器を駆使し、より患者様の負担を減らし、精度の高い検査ができるよう日々取り組んでおります。

CT Colonography(CT-C)とは

仮想大腸内視鏡ともいい、CTで撮影した画像をもとに大腸内を観察する検査です。大腸を拡張させた状態で撮影し、ワークステーションと呼ばれる専用のPCにて仮想内視鏡画像を作成します。(図1)
また、バリウム注腸のような仮想注腸画像を作成することもできます。(図2)

  • 大腸内視鏡と仮想大腸内視鏡(大腸がん)

    図1 大腸内視鏡と仮想大腸内視鏡(大腸がん)

  • バリウム注腸と仮想注腸(大腸がん)

    図2 バリウム注腸と仮想注腸(大腸がん)

特徴

現在、大腸の精密検査として多くの施設で行われているのが大腸内視鏡検査です。しかし、内視鏡医が不足し速やかに全ての検査を行えていないのが現状です。そこで注目を浴びているのがCT-Cです。近年では保険収載され、導入する施設が増えています。

大腸内視鏡との比較

CT-Cのメリット

  • 検査時間が短い。
  • 下剤の量が少ない。
  • 検査後、すぐに帰宅できる。
  • 腹部全体の撮影をするため、大腸以外の臓器も観察できる。

CT-Cのデメリット

  • 少量の被ばくがある。
  • 病変が存在した場合、後日大腸内視鏡にて処置が必要となる。

などが挙げられます。当院では両検査の特徴や患者様の希望を考慮し、それぞれにあった検査方法をご提案しております。

検査方法

前処置として下剤を内服していただきます。肛門に細いチューブを挿入し、炭酸ガス自動注入器にて送気し大腸を膨らませます。しっかり大腸が膨らんだ状態で息止めを行い撮影します。撮影時間は5~6秒程度で、基本的には仰向けとうつ伏せの2体位撮影します。
全検査時間に多少個人差はありますが、入室~退室まで約10~15分程度です。

前処置方法(当院の場合)

前日から在宅で下剤を飲んでいただく方法と、検査当日病院で下剤を飲んでいただく方法の2種類を用意しております。

在宅服用の流れ

検査前々日 就寝前 就寝前に錠剤4錠をコップ1杯(約200ml)
の水で飲んでください。
検査前日 毎食後 朝食後に検査用バリウム製剤1本
コップ1杯(200ml)程度の水を飲んでください。
昼食後に検査用バリウム製剤1本
コップ1杯(200ml)程度の水を飲んでください。
夕食後に検査用バリウム製剤1本
コップ1杯(200ml)程度の水を飲んでください。
午後8時 粉薬を水(約180ml)に溶かして飲んでください。
※飲みにくい場合は、氷を入れたり、水を足して薄めても構いません。

病院服用の流れ

検査前日 午後10時 就寝前に下剤3錠をコップ1杯(約200ml)
の水で飲んでください。
検査当日 来院後 腸の動きを活発にする錠剤4錠を服用します。
腸管洗浄液約900mlと造影剤30ml
を混ぜた下剤を飲みます。

※前日の夕食(低残渣食)後は、水分摂取のみです。
※腎機能の問題等で内服法が限られる場合がありますので、詳しくは病院へお問い合わせ下さい。

TRUS(経直腸超音波検査)

放射線部では最新鋭の超音波診断装置(日立ARIETTA70)を導入し、TRUS(経直腸超音波)という検査が行えるようになりました。
超音波検査というと通常お腹に機械(プローブ)を当てて行いますが、この検査では写真(矢印)にある細長いプローブを使って肛内の状態を観察します。肛門の周りの筋肉(括約筋)の状態や、膿瘍の状態などが鮮明に映し出され、痔瘻、肛門周囲膿瘍に対する肛門の痛みや、肛門の不具合(肛門括約筋不全)等に対して、より的確な診断をすることができます。

  • 肛門周囲膿瘍(肛門痛)

    肛門周囲膿瘍(肛門痛)

  • 肛門括約筋不全(直腸脱・脱肛)

    肛門括約筋不全(直腸脱・脱肛)

ジッツマーク(SITZMARKS)検査

便秘の方などの大腸の働きを調べる検査です。ジッツマーク(SITZMARKS)はゼラチン製のカプセルに塩化バリウムとポリ塩化ビニールで出来た3種類の形態のリングが各10リング入っています。

検査方法は、カプセルを内服。4日後にレントゲン撮影をして、各形態のリングの停留位置を確認することで、大腸の働きを調べます。
カプセル及びリングは体には無害で、吸収されずに体外に排出されます。

ジッツマーク(SITZMARKS)検査

デフェコグラフィー(排便撮影)

検査目的

排便機能障害や直腸脱・直腸瘤・直腸重積・肛門閉鎖不全など、排便機能に関する疾患に対し、排便時の直腸や肛門の動きを観察する検査です。

  • 排泄前

    排泄前

  • 排泄後

    排泄後

検査方法

透視室

透視室にて疑似便(バリウムを寒天にて固めたもの)を直腸内に入れ、簡易便器に排泄していただく検査です。まず、疑似便を入れた状態で安静時・肛門引き締め時の正面・側面像を撮影し、その後側面から排泄時の様子を観察・撮影します。
検査は個人差がありますが、15分~20分程度です。症状によっては腸管の下垂の有無を確認するため、検査前に造影剤を内服していただき、30分後に検査開始となります。

その他

検査にあたり、食事制限はありません。
疑似便は検査中にほとんど排泄されます。もし検査中の排泄が困難であった場合、坐薬などを用いて排便を促していただく可能性があります。

ジッツマーク(SITZMARKS)検査

胃腸・肛門外科 受付時間

8:30~
11:30
● ● ● ● ●
8:30~
12:00
●
14:00~
16:00
● ● ● ● ●

〒432-8061 静岡県浜松市中央区入野町753

お問い合わせ・予約受付

tel.053-448-5121

ご予約は、診療時間内にお願いします。

お問い合わせ・予約受付

電話をかける

バスでお越しの方へ

バスでお越しの方へ

浜松駅バスターミナルより / 5番ポール
(宇布見・山崎行)乗車 → 西郵便局で下車徒歩5分
雄踏町方面から / 浜松行乗車 → 東彦尾
または西郵便局で下車徒歩5分

自動車でお越しの方へ

自動車でお越しの方へ

浜松西ICより 25分
浜松ICより 35分

JR線でお越しの方へ

JR線でお越しの方へ

浜松駅下車 タクシーで10分
高塚駅下車 タクシーで5分

Copyright © Matsuda Hospital, All Rights Reserved.