排便機能外来

アイコン排便機能外来について

体質だと諦めないで!排便は健康のバロメーターです。

便秘・下痢などでお悩みの方への相談窓口として
排便機能の専門外来を開設しています。

【対象】 便秘や下痢でお悩みの方
【内容】
  • ジッツマークを用いた、便の停留位置確認
  • 投薬による排便コントロール
  • バイオフィードバック療法
  • 低干渉低周波治療
【担当医】

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アイコン便漏れ(便失禁)

現在、日本では約500万人の方が便失禁の症状に悩まされているといわれています。便失禁は、自らの意思に反して便が漏れる症状です。「便意はあるが我慢できない!」「知らない間に漏れていた」など症状がある方は、病院を受診することをオススメします。

  • 気がついたら下着が汚れていた
  • パットを常にあてていないと心配
  • トイレまで間に合わない
  • 力が入ると出てしまうけど…

便漏れ、1人で悩んでいませんか?

便失禁の原因

便失禁に至る過程には、括約筋の機能低下のほかに、便の性状や直腸の内圧、直腸の知覚、結腸機能・認知機能などさまざまな要因が関係していることが少なくありません。
便失禁を来たす病態には下記のように種々の原因があり、その原因に従った治療を進めていく必要があります。

  • 肛門括約筋の機能低下
  • 肛門の病気や手術によるもの(痔瘻・裂肛など)
  • 内肛門括約筋の切除を伴う直腸手術
  • 分娩時肛門括約筋損傷
  • 神経障害(脊髄損傷・中枢神経障害・陰部神経障害など)
  • 消化管の基礎疾患(過敏性腸症候群・慢性下痢症・便秘症・直腸脱など)
  • 特発性便失禁(特定の原因なく便失禁を来たすもの)

便失禁の症状の種類

漏出性便失禁 便意を感じずに、いつのまにか便が漏れている状態。
内括約筋機能の低下や損傷、骨盤内臓神経の機能が低下する事ですが、肛門のしまりに異常が無くても漏れてしまうことがあります。
切迫性便失禁 便意を感じるが、我慢できずに漏れてしまう状態。
外肛門括約筋の損傷や機能低下、陰部神経の損傷や機能低下、直腸の貯留能や進展度の低下などが原因。便失禁の16%がこの切迫性便失禁です。
混合性便失禁 漏出性と切迫性の両方がある状態。
漏出性と切迫性の混合が原因。
便失禁の35%が切迫性便失禁と漏出性便失禁の両方の症状を持っているといわれています。

便失禁の診察・検査内容

便失禁についての診察・検査内容について説明いたします。

問診・診察 問診票を用いて便失禁の状態を診察します。
食事日誌 1週間分の食事内容を記入して、食物繊維量を調べます。
直腸肛門
内圧検査
便を我慢するように力をいれて肛門を締めた時と、力をいれず安静にしている時の肛門の締り具合などを調べます。
肛門
超音波検査
肛門の筋肉の厚さを調べたり、断裂していないかなどを調べます。
大腸の走行や
通過障害の
有無を
調べる検査
  • ・大腸内視鏡検査 / 腸をきれいにして内視鏡カメラを挿入します。
  • ・大腸CT検査 /腸をきれいにして二酸化炭素で腸を膨らませてCT検査をします。

便失禁の治療・その他

薬物療法 便の硬さの調整を行うことによって症状の改善を図ります。
栄養指導 食物繊維を多く含んだ食品や日誌から不足食品等を個別にアドバイスします。1日18~20gが目安です。
骨盤底筋訓練 弱った骨盤底筋を鍛え、筋力をつけることで、便失禁の症状を改善することができます。
肛門括約
筋弛緩訓練
(バイオフィードバック)
自分の肛門括約筋の動きをみながら、上手に締める方法を習得する訓練です。
干渉低周波
刺激療法
下腹部と下臀部に2箇所ずつ専用の電極を貼り付け骨盤低筋や神経を刺激する方法です。
手術 上記の治療を行っても生活に支障がある場合は手術を検討します。
仙骨神経
刺激療法
(SNM)
※保険適用
排便に関係する神経に電気刺激を与え、便失禁の症状の改善を図ります。

アイコン便秘

現在、日本では約470万人の方が便秘に悩まされているといわれています。排便回数が、数日に1回など極端に少ない場合や、排便が困難な場合、排便してもスッキリしない場合は、病院を受診することをオススメします。

  • 長期間下剤を服用している
  • 1週間に1度しか便が出ない!
  • 便に行きたい気持ちがない
  • 便が出口にはさまって出ない
  • 長年便秘で悩んでいる

便秘、1人で悩んでいませんか?

慢性便秘(症)の分類

原因分類 症状分類 専門的検査に
よる病態分類
原因となる病態・疾患
器質性 狭窄性 大腸癌、クローン病、虚血性大腸炎など
非狭窄性 排便回数
減少型
巨大結腸など
排便困難型 器質性
便排出障害
直腸瘤、直腸重積、巨大直腸、小腸瘤、S状結腸瘤など
機能性 排便回数
減少型
大腸通過
遅延型
特発性
症候性:代謝・内分泌疾患、神経・筋疾患、膠原病、便秘型過敏性腸症候群など
薬剤性:向精神薬、抗コリン薬、オピオイド系薬など経口摂取不足(食物繊維摂取不足を含む)大腸通過時間検査での偽陰性など
大腸通過
正常型
経口摂取不足
(食物繊維摂取不足を含む)
大腸通過時間検査での偽陰性など
排便困難型 硬便による
排便困難
硬便による排便困難・残便感
(便秘型過敏性腸症候群など)
機能性
便排出障害
骨盤底筋協調運動障害
腹圧(怒責力)低下
直腸感覚低下
直腸収縮力低下
など

便秘の診察・検査内容

便秘についての診察・検査内容についての説明をいたします。

問診 問診票を用いて便秘の状態を診察します。
食事日誌 1週間分の食事内容を記入して、食物繊維量を調べます。
直腸肛門
内圧検査
直腸肛門反射、便を出す時の直腸と肛門の状態を調べます。
排便造影検査 排泄時の直腸などの状態を調べる検査です。
大腸の走行や
通過障害の
有無を
調べる検査
  • ・大腸内視鏡検査 / 腸をきれいにして内視鏡カメラを挿入します。
  • ・大腸CT検査 /腸をきれいにして二酸化炭素で腸を膨らませてCT検査をします。
大腸通過時間検査
(ジッツマーク)
大腸の働きを調べる検査です。

便秘の治療・その他

薬物療法 便性のコントロールをします。
栄養指導 食物繊維を多く含んだ食品や日誌から不足食品等を個別にアドバイスします。1日18~20gが目安です。
バルーン
排出訓練
肛門に入れたバルーン(風船)を出す訓練をすることで、ゆるめる方法を習得する訓練です。
肛門括約筋
弛緩訓練
(バイオフィードバック)
排便時に肛門を弛緩させる訓練をします。
手術 上記の治療を行っても生活に支障がある場合は手術を検討します。

胃腸・肛門外科 受付時間

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