手術(ヘルニア)

アイコンヘルニアの手術について

① 鼠径部切開手術

局所麻酔又は硬膜外麻酔+鎮静剤注射で鼠部に小切開(3-5cm)しメッシュを留置します。ただし今後出産を希望される女性にはメッシュを使用しない場合もあります。血がサラサラになる薬(抗血栓薬)も内服したまま、高齢者でも安全に施行できます。(図3)
【入院期間】日帰り、または1泊入院。

※日帰り手術は、病院から1時間以内の近隣にお住いで、一人暮らしでない方が対象。
術後すぐ自宅で過ごせるので特に環境の変化に適応しにくい高齢者ほどお勧めです。
4割くらいの方が日帰り手術を希望されます。

図3. 鼠径部切開法

鼠径(そけい)ヘルニアと嵌頓(かんとん)

② 腹腔鏡下手術(TAPP法)

全身麻酔で腹部に3か所小孔をあけ、そこから手術器具で腹膜を切開しメッシュを留置します。大きな持病がなく全身麻酔が可能で、時間的余裕のある方に最適です。
両側同時手術も可能。(図4)
【入院期間】3泊入院。

図4. 腹腔鏡下ヘルニア手術(TAPP法)

腹腔鏡下ヘルニア手術(TAPP法)

③ 嵌頓の場合

緊急手術(全身麻酔)となり①または②または両者の併用で、腸切除が必要な場合もあり、入院期間は長期となります。

【術後合併症について】

稀ではありますが、薬物アレルギー、頭痛、出血、漿液腫、慢性疼痛、再発、腸閉塞、腹膜炎、血栓症、心・肺・腎・脳などの臓器の悪化等が起こる場合があります。

術後、生活の目安:手術当日数時間で歩行、排泄、食事可能ですが、当日の運転はできません。

  • 数日後からデスクワーク、軽作業は可能。重労働や激しい運動は2週目以降より順次可能。
  • 3-4日は禁酒。

術後診察:退院後1〜2週間目と1ヶ月目の2回診察があります。

退院後、熱がある、傷の痛みが強い、腫れてくるなどの症状がある場合は当院へ連絡をください。

最後に

ヘルニアは様々な術式があり日進月歩です。当院ではヘルニア診療ガイドライン(日本ヘルニア学会 : 図5)に基づき、かつ最新の知見を取り入れ、ほとんどの術式に対応できますので、その方に最適の治療法をご一緒に考えていきます。永年ヘルニアでお悩みの方、急に腹部の一部が膨れてきたといった方は一度ご相談ください。

「たかがヘルニア、されどヘルニア」(ヘルニアセンター長:野中 雅彦)

図5. ヘルニア診療ガイドライン

ヘルニア診療ガイドライン

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